昨日〈9月11日)ロンドン生活日記に狂牛病と湾岸戦争の事はアップすることがないと思っていました。と書いたばかりなのに昨日の夜目と耳を疑うような恐ろしい事に、そして一瞬のうちにあの忌まわしい湾岸戦争の事が思い出されました。其の時書いたエッセイです。写真はファーンボロー航空ショーのものです。これはパリ航空ショーと隔年に開かれる世界一の航空ショーです。
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ロンドン生活日記(13)1988〜1992 

        
湾岸戦争

戦争が身近なものとなるなんて今まで考えたこともありませんでした。一月十五日までに何とかなるだろうと考えていました。ところが十六日に入ってイギリスはすっかり戦争体制になってしまいました。ヒースロー空港には戦車が待機しテロに備えていますし、日本の会社など出張やホリデーを見合わせるように、もしどうしても飛行機に乗らなくてはいけない場合はアメリカとイギリスの飛行機には乗らないようにという通達が出、その後開戦の報がは入ってからは更に強い要請になりました。

娘の通う学校はアメリカ系のインターナショナルスクールなので、とても細かく指示が出ています。例えば、ロンドンの中心部には絶対出ないこと。学校の名前の入った服を着て外に出ないこと。とか、スクールバスの名前を消すことまで検討されています。来月は修学旅行がある予定でしたが、これも飛行機や飛行場が危ないということで十六日に父兄を集め、止めることが討議されました。当初の予想を上回る父兄が集まりそれぞれの国の大使館の情報も含め熱心に話し合いました。命には替えられないということで、楽しみにしていた旅行は取り止めになってしまいました。
テロリストは水道に毒を入れるなどという噂が広まりミネラルウオーターがあっというまになくなったりしています。でも、今のところ日本大使館から何の指示もないので、帰ってくるまで心配ではありますが、夫も娘もいつもと同じように会社や学校に行っています。イギリス人はここでイラクを叩かないと力を貯えられてしまうなどと言っていますが、どうしてこんなことになってしまったのでしょう。イラクのミサイルはロンドンを目標にしているなどと言われては、いくら夫に、イギリスまでは攻めてこないから大丈夫だと言われても不安です。日本に帰るという人もいますが、安全な飛行機はないので送る方も送られる方も心配です。早く解決して欲しいと祈るのみです。
上の写真はハリアー戦闘機。英国製。地面から垂直上昇して飛行したり着陸できます。便利なのでアメリカ軍も使っています。航空ショウでは空中に静止し、頭を下げてお辞儀してくれました。その時の写真です。


この写真はアクロバット飛行で有名な英国王室空軍レッドアローズです。使用している飛行機はホーカーシドレー社のホーク練習機軽攻撃機です。レッドアローズを見たのはファーンボロ航空ショーとF1レースでアエルトン・セナを見に行った時です。