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ロンドン生活日記(3)1988〜1992
ロンドンの家並み
ロンドンの道は真っ直ぐではなく一本間違えると大変です。行き止まりの道がとても多く、まるで迷路のように見えます。でも生活してみると住人しか通らないので静かで、また泥棒も入りにくいのではないかと思いました。暮らし易いのです。日本で好まれる角の家というのはどうやら防犯上危険ということで、余り好まれないようです。この入り組んだ道に家並みは奇麗に続きます。どこを撮っても絵葉書のようです。というのは日本の家のようになるべく南を空けて家を建てるという習慣がなく、家には前庭があり、建物があり、裏に又庭があるというパターンは大きさの大小はありますが、大体決まっています。私達の住む家も東側が入口で、窓は東と西にしかありません。南は外の人の車庫が建物と一体になりついています。これは、間取りを考える方としては、何の制約もなく羨ましいなあと思います。日光に対する考え方が日本人と随分違うようです。今の日本人が少しでも窓を多くとり、明るい南向きの家に住みたいと願うのは、戦後窓もないバラックに住み、窓が欲しい、明りが欲しいと切実に思った、焼け跡派の名残だと言う人もいます。
イギリス人も日光は大好きですし、春になり少しでも暖かくなると、公園には日光浴をする人が沢山います。でも日本人のように家の中で日光浴(?)をしようとは思わないらしく、むしろ陽の光が家に入るようだと慌てて、厚手のカーテンを引いたりします。大切にしている家具の日焼けを心配するのです。でも最近はコンサバトリーというサンルームをつけるのがはやっていて、古い家に増築したりしていますが、これが必ずしも南に限りません。どうしても南向きの家をロンドンで探したければ、コンパス片手に捜して見るのも良いかもしれません。道筋によっては、南を向いている家だってあるのですから。
入口のトレリスにはクレマチスが奇麗に咲いています。
前庭はどの家も花で溢れています。
バラのお手入れをしているところ
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