ロンドン生活日記(24)1988〜1992
ロンドンの紅葉
秋も深まると、高尾、永観堂や金閣、大河内山荘と、美しい京都の紅葉が思い出されます。さてロンドンの紅葉はと言いますと、全山真っ赤に染まると言った、激しいものは見たことがありません。でも心がやさしくなくような、マイルドな紅葉が見られます。緑の中に黄色あり赤ありという紅葉です。中でも、黄色に変わる葉が多いような気がします。今年は特に奇麗で、あちこちで写真を撮ったり、ドライブしたりと心ゆくまで楽しみました。
イギリス人は落葉樹が大好きなのでしょうか、庭にも道路にも落葉樹を植えます。でも、この落葉樹、時には悪戯もするのです。現在、週に二回ロンドンの中心にあるインテリアスクールに通っていますが、国鉄で行くと早く着くはずが、このところひどい時は三十分も遅れます。おかしいと思っていたところ、やはりBBCのニュースや新聞に、落ち葉が線路に落ちるのでプリティシュレールは遅れています、と出ています。ああこれは毎年の事に違いないと思いました。そして冗談でしょうが、電車は風が吹くのを待っている、などと言っています。葉がすっかり落ちてまうと、後は、長い冬。新芽の季節をひたすら待つばかりです
イギリス人の知人に紅葉は好きですかと聞いたら、「もうすぐ葉が落ちるという知らせのような気がして余り好きではないわ」といわれ、どうしてかしらと思ったのです。でも、それも少し分かるような気がしてきました。というのも、今の家は去年まで住んでいた家と違って、周りに大きな落葉樹が何本も植わっているので、毎日とても沢山の葉が落ちるのです。それを、ブラシで掻き集めなくてはなりません。道路に大きく出ている樹から落ちる葉は、一体どこまでj私が掃いたらよいのかと悩んでいましたが、これは専門の人が掃除しに来ます。町全体で、自然に対して取り組んでいるのです。皆の財産なのでしょう。それ以外の敷地内の落ち葉集めは自分の責任でやらないといけません。量が多いのでこれも結構大変です。