家の近くに大きな看板があり車の広告が書かれていて、引っ越してきたばかりのときはその看板を目印に曲がったりしていました。ところが、一ケ月もするとまったく違うスボンサーの看板になってしまったのです。大分長いことかかっていたのかと思っていたところ、しばらくしたら又変わったのです。立派な看板なのにもったいないと思って、他の看板にも気をつけてみているとこれまたよく替わります。ロンドンでは、看板は目印にはならないのです。一番驚いてしまったのは、いつも行く郵便局、先月までは真っ赤な建物だったのが何かやっているなと思っていたら、これが何と真つ白に建物全てを塗り替えてしまったのです。レンガ造りの建物は公共物、個人の家を問わずよくペンキを塗っていますが、これがタウンハウスのような続きの建物でも、自分の持ち分だけ好きな色を塗ってしまうので一軒に見える家にも係わらず真ん中から色が全く違ったりします。個人主義か徹底しているためかどうか分かりませんが、郵便ポストだけは真っ赤なままでいて欲しいと思いました。

イギリスの家はほとんどが古く、その古い家を大切に使っています。庭仕事が好きなの>と同じくらい家の中の仕事が好きです。ちょっとしたものの修理に始まり、家具のような大物の創作もいろいろやります。改装もお手のもので、壁紙の張り替えからペンキ塗りまで何でもやります。日本人が器用で、外人は不器用と思っていたのは認識不足で、どうしてどうして専門家顔負けです。中でも一番好きではないかと思われるのは、ペンキ塗りです。窓枠はまず全部と言っていいほど木でできていて、数年に一度ペンキを塗り変えます。あまり何度も塗り過ぎ戸が開かなくなっている家なども時々見られます。そのペンキ好きのせいかどうかは知りませんが、工事現場の囲いも実にカラフルです。そして工事が終わるまで、何回かぬり替えられたりします。

ロンドンのペンキ屋さん
ロンドン生活日記(16)1988〜1992
ウィンブルドンの喫茶店最初はこんな感じ。アンティークの食器がとても素敵です。
ある日突然真っ赤な喫茶店に。なんだかイメージが違います。